ひやおろしって何ぞや?ひやおろしを3倍楽しむ話

更新日:10月15日



みなさま日本酒楽しんでますか?

秋といえば「ひやおろし」ですよね。毎年楽しみにされている方も多いと思います。

ひやおろしの定義は冬に造られた新酒を一回火入れで半年ほど寝かせて秋に出荷する日本酒。という感じでしょうか。なんだか解ったような解らないような感じですね。


ここでは詳しい定義や用語の解説は省き「ひやおろし」の魅力を勝手に考察していきたいと思います。省く理由は後述します。


ひやおろしの起源は江戸時代と言われていますが一般的になったのは二十年前くらいでしょうか。きっかけは、三十年ほど前のある酒卸のプロモーションからだと言われています。

つまりはバレンタインやハロウィンのような感じで元々あった風習や出来事にプロモーションをかけて成功し他社が追随し広まったという経緯だそうです。

この辺は所説あるかもしれませんが私が調べた限りで腑に落ちる考察です。


というのも私が飲み始めた二十年程前のひやおろしってさほど旨いと感じなかったからです。

不味いという意味ではなく「何がいいの?」という感じで特に旨いわけではないという意味です。それなりには美味しかったです。

それでも「季節限定です」って感じでおすすめしていました。日本人は限定物に弱いのかよく売れましたwww

ところが最近のひやおろしは旨いです。

まろやかさがあり、熟成による旨味、適度なフレッシュ感。これこそひやおろしならではという味の酒が多くなりました。


今なら自信をもっておすすめできますwww 二十年年前のお客様すいません。


おそらく酒造設備の向上や造り手の技術向上の賜物だと思われますが、蔵人のみなさんは切磋琢磨しておられるのだと思います。より良い味を目指して、さらにうちの味はこれだと競い合う文化が日本酒業界に定着して好循環をもたらしています。


ご記憶の方も少なくなりましたが昔は「新酒」というのはそれ程美味しいものではありませんでした。

日本酒というのは寝かせて熟成が入って完成品という概念がありました。



酒蔵や居酒屋で杉玉というのを見たことがあると思います。


これは酒蔵で冬に仕込んだ新酒ができましたという合図なのです。杉玉が徐々に枯れて茶色くなると飲み頃というサインだったのです。


ところが近年の日本酒ブームの頃から 新酒=良い酒 というイメージで新酒が有難がられるようになりました。当初は試飲のつもりで出していた酒が期待されるようになり、未完成の状態で出すわけにも行かなくなり熟成なしでも旨い味になるよう研究され現在の新酒、生酒が広まります。


新酒や生酒のフレッシュでフルーティーな味は多くの支持を得て現在ではこちらのほうが熟成した日本酒よりも主流になりつつあります。


そしてひやおろしも同様の流れのような気がします。最初は単純に一回火入れ半年熟成の状態で出荷していた。人気になり期待されるようになり研究して秋にMAXの状態になるべく仕込むようになっていったのではないでしょうか。


ここまでくるとひやおろしの一回火入れ半年熟成という定義もあまり意味をなさなくなっていきます。最近では「秋上がり」と称するのもあります。秋上がりとは本来秋に旨くなった酒という意味の用語でした。製法や定義ではありませんので火入れ回数や製法も問われません。「ふた夏越し」なんてのもあります。ひやおろしの半年では熟成が足りなくもう一周して一年半熟成だそうです。冬まで寝かせた「寒熟(かんじゅく)」なんてのもあります。


ようするに旨ければいいじゃん。となってきているのが現状なのです。ひやおろしの細かい定義を説明しなかった理由がこれです。


ひやおろしを楽しむ時にはまろやかさ、旨味、コクを意識して味わっていただくとより楽しめると思います。

普段はジューシーでフルーティーな日本酒が好きな方も熟成の良さを知っていただけると楽しみが広がると思います。また、ひやおろしの燗もぜひ試してみてください。コクや旨味をより感じることができます。冷酒と燗を飲み比べるのも楽しいと思います。

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